大山登山 恐怖の下り編
2016年 05月 23日
登りがあれば、下りがある。
先生が、
「下りは靴ひもを強めに引っ張って
結んでおいてください。
靴がゆるゆるだと足に負担がかかります。」
との指導。
またもや、なるほど~。
では、みんなで下山しましょう!
さあ、これが恐怖の始まりでした。
天国の遊歩道を過ぎたあたりから、
気持ちがざわざわ。
な、なんだか 怖い。
左右は崖、足元ガタガタの岩場。
前は地上の景色が目に飛び込んでくるいわば絶景。
とても立てない。
立てないから、お尻半分引きずりながら、
ズルズルと中腰でかすかに前進。
みんなも怖い?
と思って見渡すと、
私の前を歩く娘は、ヒョイヒョイと進んで、だんだん距離が広がって行く。
「なんか、たっのしいぃ~!
下りっていいねー!」
と、ウキウキ声をひびかせながら。
えっ、ほかの人は?
みんなスイスイ、サクサク。
いつの間に高所恐怖症!?
もうどうにも歩けません。
画像、撮りたかったけどそれどころじゃありません。
「大丈夫?
どこか痛む?」
と、あまりの様子に講師の先生が聞いてくれました。
ええ、痛むとすれば、心です。。。。
高い―っ!
怖い―っ!
ひーっ、
もうー限界ですっ!
ビビッて足の動かし方もわかりませんがー!
(いろいろとメンタル弱いです。。とほ)
振り返り、
そんなわたしを、
気の毒そうにながめる主人。
そうか、誰も助けてはくれない。
自分で降りるしかないんだ!
そんなとき、
またもや天から星野源の歌が響いてきました。
♪君の声を聞かせ―てー♪
(なぜかこの曲)
そ、そうだ、
がんばれーっ。
それからはもう、ひたすら念仏を唱えるかの如く
「君の声を聞かせ―て」
とブツブツ言いながら、
必死でお尻ではいずり、
なんとか7合目まで到着。
ふう、助かったー。
ツアー中、半数は小中学生。
私たちの前を行く3年生の男の子は、
ずーっとおしゃべりできるほど元気が有り余っていました。
ほんとみんな元気!
すごいなっ。
最終的に71名全員ケガ一つなく無事に下山できましたー。
それも、的確なプロのアドバイスがあったおかげです。
私たちは初心者だから、ほんとツアーでよかったー!
「また登りたいひと~」
最後に聞かれました。
ほとんどの子供たちが手を挙げていましたよ。
今、全国で1年間に900万人が山に登るそうです。
また小さな芽が大きくなろうとしています。
ちなみに娘は
「こんどは富士山にのぼろうね!」
と言っています。
ええ、母、心身ともに鍛えなおしときます。